おしらせ

この度の新型コロナウイルス感染症は、全世界に流行が拡大し、わが国の感染者数は1万人を超え、全県に緊急事態宣言が発令されるという非常事態となっています。感染による健康被害はもちろんのこと、社会的な被害も広がっており、各分野・産業に与えるダメージは計り知れず、解雇や雇い止め、倒産や休業などに伴う収入激減により、生活困窮に陥る方が増加することが懸念されます。

また、学校閉鎖や外出自粛の暮らしのなか、社会との繋がりが弱まり、個々人の生活課題、児童虐待、障害者虐待、高齢者虐待、ドメスティックバイオレンス、感染者への誹謗中傷などさまざまな権利侵害が潜在化してしまう恐れもあります。人びとの命を救うはずの医療現場も、十分な体制が取りづらくなっており、国民の不安をさらに増長させています。

これらの状況が長期的に続けば、自死リスクを高める要因となることは容易に予測され、政府には、安全な医療体制と相談支援体制の整備を早急に行い、命を守るための政策を実行されることを強く求めます。

今、最優先で取り組むべきことは、人の命を守ることです。

私たち社会福祉士は、人間の尊厳と社会正義の実現をその使命として、福祉、医療、司法、教育、労働等の様々な相談機関、施設等において、生活に関する相談支援を担っています。

この状況下で相談が激増している仲間もいると思います。

外部との関りを遮断して不安と緊張のなかで仕事をしている仲間もいると思います。

ご意見や要望がありましたら、是非本会までメール(info@csw-okayama.org)でお知らせください。会として、コロナ対策プロジェクトチームを立ち上げ、この困難に対峙し、一緒に乗り越えていきたいと思います。

今こそ、私たちはソーシャルワークの倫理と価値を改めて強く確認し、総力を結集してその実践を展開していく必要があります。人びとの生活課題にしっかりとアンテナを張り、SOSのサインに気づき、会員のネットワークを駆使して、命を守る支援を続けていきましょう。普段通りの対応が困難になりつつある今だからこそ、私たち、社会福祉士は、最良の業務を遂行するために、自らの専門的知識・技術を惜しみなく発揮する責務を有していることを自覚し、既存の手法にとらわれずにICTを活用するなどして、必要な支援を継続していきましょう。

「雲収山岳青」(雲収まりて山岳青し)という言葉があります。

雲で覆われた山のように、現在の社会はどんよりと暗く、不安に満ちており、本来の姿が見えなくなってしまっています。

しかし、雲は、必ず晴れる時がきます。

様々な植物がそれぞれの色を醸しながら寄り添い、青々と輝く山のように、すべての人びとが健康でその人らしく生活し、人と人とが寄り添い合う共生社会の実現を目指すとともに、早期に平穏な日常生活を取り戻すことができるための活動に、共に全力を尽くしてまいりましょう。

2020年4月20日

公益社団法人岡山県社会福祉士会 会長 中村真教

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